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【インタビュー】50カ所ツアーの相次ぐ中止、そしてにじいろジーンの終わり、、今、ぐっさんの心境は?

コロナウィルス感染拡大の影響を受け、次々とハッピーオンステージが中止になりました、、


「ほんと、こればっかりは、根性とか気合いでどうなるわけでもなく、この先どうなるかも見えてこない、、、なんとも言えないはがゆさです。」


と、いつも元気なぐっさんもさすがにやるせない表情。


「みなさんせっかくスケジュールを組んで楽しみにして下さってるのに、、まさかのこの事態に残念と申し訳ない気持ちでいっぱいです。でももし、もう一度お越し頂けるなら、延期公演の報告がある場所は、是非!次のチャンスに期待して頂きたいです!何卒宜しくお願い致します!それから会場関係者の皆様、運営スタッフの皆様、ご対応大変だと思いますが、一緒にこの状況を乗り越えましょう! そして先ずは皆さん!何よりもご自身の安全を第一に考えて過ごしましょう!」


とぐっさんの『気』はいつも以上に力強い。


「もちろんショックです!こんな事初めてですからね。でも元気が無くなるとやられます!なんでもそうです!ウィルスも、悪い出来事も、弱さを見せた時に、ここぞとばかりやって来ます!こんな時こそ、いいイメージを目の前に描いて突き進まないと!」


おおお!来た来た来た!超ポジティブなぐっさんワールド健在ですね。


「(笑)僕のハッピーオンステージは、もちろんお客様あってのショウなので、色々考えましたが、今はとにかく様子を見るしかないですね。お客様にご理解ご了承頂けたら幸いです。」


ライブに関しては良き時期を待つしかない様ですね。さあそして我々にとってショックだったのが『にじいろジーン』放送終了です。これに関しては、、、


「そうですね。終わっちゃいましたね。出演者としてだけでなく、変な話ですが、番組のいちファンとして凄く残念です。こういう誰も傷付けず100%ハッピーな番組は少ないですからね。テレビから貴重な番組がひとつ無くなったと思うと本当に寂しいです。番組なんてどれだけ続いてもいつかは終わると、始まった時から腹くくってやってるんですけど、、。にじいろジーンは特にいい番組でしたから続いて欲しかったです。スタッフさんも本当にいい人ばかりで、スタジオの空気もいい。だから現場が楽しい!スタジオでもロケでもゲストの皆様が気持ちよく楽しんでいただける!その空気が画面を通して出ていたと思います。だから全国どこに行っても必ずにじいろジーン大好きです!と言われました!本当に皆さんに愛された番組だったとしみじみ思います。今までご覧頂いた皆様!本当に有難うございました。」


毎週のルーティンが変わってしまいますね、、、


「そうです! 毎週金曜日大阪に前のりして、土曜日生放送、そして隔週でロケ、それがポカンと空きますから、スケジュール的にもかなり変わりますね。」ひとつの大きなレギュラー番組が無くなり正直、不安にはならないですか?ならなそうですが(笑)「(笑)そう見えますか? 正直、、ならないです(笑)」


それはどうしてなんですか?


「なんでしょうね。図々しいんでしょうね(笑)もちろん!コロナによる公演中止については、この先どうなるんだろう?という不安はあります。そして番組が終わる事に関してはもちろん悔しさや悲しさはあります!でもそれと仕事のスケジュールはまた違いまして、真面目な話、ひとつ言えるのは、僕の仕事は所詮、ゼロから始まってるっていう事です。もともとゼロで、それからひとつずつ数が増えて、でまたゼロになったとしてもそれは、マイナスになったわけじゃなくて原点に戻るだけ。好きでやってる仕事が1つ出来てるだけでも幸せって思ってます。」


とはいえなかなかそう思える人は少ないのでは?


「僕は仕事に対して上下を全く付けないんです。全国放送だから、ゴールデンだから、深夜だから、地方局だからと、そもそもその感覚がないんですね。大切なのは『純度の高さ』僕自身がどれだけ楽しめてるか!僕のメッセージがどれだけ濃く、世間に出せているか!その環境が整っていればフィールドはどこでもいいんです!野球で言うと、ドームでも、町の球場でも、原っぱでも、場所はどうであれ、どれだけプレイを愉しめるかが重要で、人から見ると最高な場所でも、自分はこっちの方がいい!と思ったら、そっちでプレイする!むしろそれを愉しむ!その感覚を持ってると、結果プレイする環境との出会いも増えていくと思うんです。だから不安にならないのかもしれません。メジャーであろうが、2軍であろうが、自分が輝ける場所を自分で探せばいいんです。」


それには自信も必要ですね。


「自信が無ければこの仕事とっくにやめてます(笑)自信はデビューした時からあります!根拠のない自信が(笑)でもその根拠のない自身に、未知の可能性をのっけて、自分の中に潜在してる能力とかセンスとか実力とかを、どれだけ自分が発見出来るか!それを楽しんでいるんです。」


つまり自分探しの大冒険を続けてるっていうことですね。


「そういうことですね。あまり知られてない話ですが、20年くらい前に、山口智充という人間はどれくらいのやつなんだろう?って思って、ひとり新宿のホコ天でストリートパフォーマンスをやったんです。もちろん『あ!ぐっさんだ!』なんて誰一人言ってくれない時です。どこぞの誰かもわからない状況で、どれだけの人を集める事ができ、どれだけの人を楽しませる事が出来るのだろう?とやったところ、自分で言うのもなんですが、大盛況だったんです!その手応えは今でも忘れません。度胸もつきました。その経験があるからなのか、怖いものが無いんです!体ひとつあればなんとかなるって。」


そんなエピソードがあったんですね。そういう経験が骨組になってると強いですよね。
で、なんといっても今、メディアの環境も急速に変わって来てますが、YouTubeとかの存在はどう考えてるのでしょうか?


「これ、今いちばん興味のある事ですね。どこの現場に行ってもこの話で持ちきりです(笑)テレビはどうなるんだろう?配信は?YouTubeは?で、そのYouTubeをみんなやり出してるでしょ?みんな見てるし、僕もめちゃめちゃ見てるし(笑)ほんのちょっと前ですよ、YouTube?何それ?若い子らが見るやつ?って言ってたの。今は、子どもたちのなりたい職業No. 1にユーチューバーが入った理由がわかりますよ(笑)あと特化してる!好きな時に好きなものが見れる!かなりマニアックなものもある!そらぁ楽しいです!もはや若い世代だけでなく、おっさん達もめちゃめちゃ見てますからね。こんなん待ってました!って(笑)ただ、やるやらないについては、それは先ほども言いましたが、自分にとっていい環境であれば迷う理由はないです。ただ、今始めると『ぐっさんもいよいよユーチューバーに!』とか言われるかも(笑)YouTubeをやったからって別にユーチューバーになったわけでもないし、なれたわけでもなく、あくまで自分なりにやらせて頂くだけ。それは他の仕事もそう!ドラマに出たらから役者じゃなく、アニメの声をやったからって声優じゃなく、ぐっさん in どこどこっていう事。別に逃げてるわけじゃなく、やるからにはそれなりに、もちろん責任持ってやらせて頂いてます。今、僕の中にあるたくさんのやりたい事のそれぞれが、どこにハマるのか?テレビの地上波なのか?BSなのか?配信番組なのか?YouTubeなのか?っていう事。スポーツもそれぞれの種目によってプレイするフィールドが違いますよね。それと一緒です。その種目をどこでプレイするのがいちばんいいかを、自分でプロデュースするっていう事です。別にテレビがどうのこうのっていうわけではなく、僕が企んでるやりたい事を、いちばん純度高くやれるのは、今あるカテゴリーの中だと、もしかしてYouTubeなのかもしれません。」


確かに特化してるネタを純度高く!ってなると、趣味ややりたい事の多いぐっさんにはYouTubeは最適のカテゴリーかもしれませんね。


「デビューして間もない頃、まだYouTubeとかがない時代に、取材で将来の夢を聞かれて『一日中自分が出てるチャンネルを持つこと!』って言ってるんです(笑)。もちろんそれからその夢を持ち続けてましたし、よくまわりには言ってました。そして今、まさに!それが、このYouTubeというかたちで実現出来る時代になったんですね! だからYouTubeが来たからやるんじゃなくて、もともとやりたかった事が出来るカテゴリーが生まれた!という現象ですね。他で言うと、番組に出るからモノマネを考えるんじゃなくて、モノマネをやってたらそれを披露出来る番組に出させて頂いた。バイクに乗ってたらバイク番組の話が来たと。」ぐっさんが製造するエンターテイメントの商品がどこの売り場で並べられるのか!それが楽しみですね。「基本的に、企画、製造、プロデュースは山口商店がやってるんですね。そこが自信持って作ったものと他の世界から感化されて作り上げたセレクト品などを混えて売り場を広げたのが山口デパート!っていうイメージです!そこの大手取引先が吉本興業さんです。吉本興業さんは山口商店の製造したネタを、より拡張販売する為の営業活動をしてくれてます。同時に山口デパートにもお客様は来て頂いてます。笑いのフロア、芝居のフロア、音楽のフロアなどなど、山口デパートには色んな売り場があるのですが、その内の1つの売り場だけが好きな人もいれば、山口デパート全体が好きな人もいてくれる。興味の無い人はそもそも足を運ばない。でも確かなのは、山口デパートには、オーナーのぐっさんが『いい!』と思ったものしか置いてないってこと。世間でどれだけ流行ってたとしてもそれはよそさんが置くだろうし、ウチには置かない!そしてどれだけお客様が来てても自分が『もういいかな』って思ったら閉店するし、お客様が来なくても『まだやる!』と思ったら開ける!そんなイメージをいつも抱いてます。」


なるほど。


今回の取材ではっきり分かった事は、ぐっさんがいちばん大切にしているのは、『ぐっさんとして』の人生ではなく、『山口智充として』の人生を謳歌すること。つまり『山口智充』を楽しむ為に『ぐっさん』をエンジョイしているのだ。濃度の高いぐっさんを一日中見れる日をみんなで楽しみに待ちましょう!さて、それはそれとして、、今週からの土曜日ルーティンが、にじいろジーン大ファンの私たちも変わるということか。

ライター積元

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